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文献詳細

雑誌文献

生体の科学61巻4号

2010年08月発行

文献概要

解説

フィジオーム・システムバイオロジー

著者: 村上慎吾1 倉智嘉久1

所属機関: 1大阪大学大学院 医学系研究科 薬理学講座

ページ範囲:P.364 - P.371

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 近年,生命科学の研究に対する関心と期待がこれまでにないほど高まっている。今まで,いわゆる物質科学が人類の発展を担ってきたが,すでにかなりの研究・開発が行われており,これからの発展の限界が予想される。一方,いまだ謎が多い生命科学分野は今世紀まで残されている数少ない人類未踏の地であり,次世代を担う分野である。そして,前世紀後半での生命科学の急速な発展がもたらした驚きと無限の可能性への期待は,研究者のみならず一般の人々まで惹きつけている。その生命科学分野の中に,これからの生命科学のひとつの重要な方向性を指し示すものとして,フィジオームとシステムバイオロジーと呼ばれる新しい分野がある。本解説ではフィジオームとシステムバイオロジーについて心臓の例を出しながら,概観を示したいと思う。

参考文献

58:459-470, 2008
98:52-60, 2008
96:482-498, 2008
58:471-480, 2008
5)Murakami S, Suzuki S, Ishii M et al:Cellular modelling:experiments and simulation to develop the physiological model for G-protein control of cardiac muscarinic K+ channels, Philosophical Transactions of the Royal Society A(in press)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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