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文献詳細

雑誌文献

生体の科学61巻5号

2010年10月発行

文献概要

特集 シナプスをめぐるシグナリング 3.チャネル

GIRKチャネル

著者: 小林徹1 池田和隆2

所属機関: 1新潟大学 脳研究所 生命科学リソース研究センター プロジェクト研究分野 2東京都精神医学総合研究所 精神生物学研究分野

ページ範囲:P.416 - P.417

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 神経伝達物質,受容体,イオンチャネルはシナプス伝達,神経細胞内へのシグナル伝達に重要な分子であり,神経系の生理機能に大きな役割を果たしている。それらの中で,G蛋白質活性型内向き整流性カリウムチャネル(G protein-activated inwardly rectifying potassium channel;GIRKあるいはKir3とも記される)は,神経伝達物質,G蛋白質共役型受容体(GPCR)と機能的な関係を持ち,神経細胞の興奮性をダイナミックに制御する重要なイオンチャネルである。1993年,久保らによってGIRK1(Kir3.1)のcDNAが単離されてから,分子レベルからチャネルの多様性,機能,分布,構造などの理解が飛躍的に進展してきている。本稿では,GIRKチャネルの機能について概説し,そのシナプスにおける役割について述べる。

参考文献

12:4513-4523, 2006(GIRK)
11:301-315, 2010(GIRK)
110:1363-1376, 2009(Localization & Presynaptic inhibition)
25:3787-3792, 2005(Constitutive GIRK activity)
7:153-159, 2004(Efficiency of receptor and GIRK coupling)
106:635-640, 2009(Synaptic plasticity)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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