icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学61巻5号

2010年10月発行

文献概要

特集 シナプスをめぐるシグナリング 4.Gタンパク

Rab3Aと神経可塑性

著者: 坂根亜由子1 佐々木卓也1

所属機関: 1徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部 生体制御医学講座 分子病態学分野

ページ範囲:P.426 - P.427

文献購入ページに移動
 神経細胞間では,電気的信号が神経終末に到達するとプレシナプスから神経伝達物質がシナプス間隙に放出され,それらがポストシナプス膜にある受容体と結合することによって情報の伝達が行われている。これら個々のシナプスでの情報伝達の微調整(チューニング)が,神経可塑性に代表される高次神経機能の制御において非常に重要な役割を果たしている。そのチューニングの本体として,NMDAやAMPA受容体などの神経伝達物質の受容体をのせた小胞のポストシナプス膜への輸送を制御することにより,膜上の受容体の数を調節する機構が注目されている。さらに,今一つの重要な調節機構として,神経伝達物質を含んだシナプス小胞のプレシナプス膜への輸送の制御によって神経伝達物質の放出の量および効率を変化させる機構がある。

参考文献

27:509-547, 2004
21:75-95, 1998
81:153-208, 2001
2:107-117, 2001
64:663-677, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?