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特集 シナプスをめぐるシグナリング 4.Gタンパク
シナプス可塑性におけるRafとRafキナーゼ抑制蛋白の役割
著者: 田中(山本)敬子1 黒田真也1
所属機関: 1東京大学大学院 理学系研究科 生物化学専攻
ページ範囲:P.430 - P.431
文献購入ページに移動さまざまなシナプス可塑性においてERKの活性が必要であることが知られている一方で,その上流分子であるRafや,Rafの機能を恒常的に抑制するRafキナーゼ抑制蛋白(RKIP)のシナプス可塑性への関与は,あまり検討されていない。しかし現在,単一の分子に着目するだけではなく,シナプス可塑性に関与する分子の相互関係,あるいはこれらの分子やそのシグナルネットワークがどのようにシナプス可塑性の特徴を引き出すのか,といったダイナミックな課題が注目されつつあり,その一例としてRafやRKIPを含むポジティブフィードバック機構の重要性が提唱されてきている。
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