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文献詳細

雑誌文献

生体の科学61巻5号

2010年10月発行

文献概要

特集 シナプスをめぐるシグナリング 5.ホスホリパーゼ

PLA2-cPLA2αの機能を中心に-

著者: 魚住尚紀1

所属機関: 1慶應義塾大学 医学部 医化学教室

ページ範囲:P.436 - P.437

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 ホスホリパーゼA2(PLA2)はグリセロリン脂質sn-2位を加水分解し,遊離脂肪酸とリゾリン脂質を産生する酵素の総称である。哺乳類では20遺伝子座以上のPLA2分子が確認されており,一次構造や酵素学的な特徴から,いくつかのサブファミリーに分類されている。主なものとして,sPLA2:細胞外分泌型PLA2(ヒトで10遺伝子座),cPLA2:細胞質型PLA2(ヒトで6遺伝子座,細胞内で機能,カルシウム依存的に脂質との会合を媒介するC2ドメインと酵素活性を担うリパーゼドメインの基本骨格で構成),iPLA2:カルシウム非依存的PLA2(ヒトで2遺伝子座,細胞内で機能,酵素活性にカルシウムイオンを要求しない),血小板活性化因子(PAF)や酸化リン脂質に基質特異性を持つPAFアセチルハイドロラーゼの一群が挙げられる。

参考文献

& Lipid Mediators, Review)
α KO, Inflammation)
α)
59:608-620, 2008(Cellebellar LTD, Feed Back Loop)
α)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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