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文献詳細

雑誌文献

生体の科学61巻5号

2010年10月発行

文献概要

特集 シナプスをめぐるシグナリング 7.キナーゼ/ホスファターゼ

PKA

著者: 小倉明彦1 冨永恵子1

所属機関: 1大阪大学大学院 生命機能研究科 神経可塑性生理学研究室

ページ範囲:P.452 - P.453

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 シナプス調節における環状AMP(cAMP)とcAMP依存性タンパク質キナーゼ(PKA)の役割については,長い研究の歴史があり,それだけで多分冊の叢書を編纂できるほどの知見がある。この小稿で紹介できるのはそのごく一部にすぎないことをお断りしておく。

 表に,代表的なシナプス調節現象として多くの研究が蓄積している,アメフラシ腹部神経節の感覚ニューロン-運動ニューロン間シナプスでの増強と,哺乳類海馬のCA3錐体ニューロン-CA1錐体ニューロン間シナプスでの長期増強(LTP)について知見を要約した。これについて解説を加える形で論を進めたい。以下丸囲み数字は表中の数字(欄)と対応する。

参考文献

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13)森寿・他(編):脳神経科学イラストレイテッド,第2版,羊土社,東京,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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