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特集 シナプスをめぐるシグナリング 8.プロスタグランジン
ドパミン系と興奮性シナプス可塑性におけるプロスタグランジンE2とその受容体の役割
著者: 古屋敷智之1 成宮周1
所属機関: 1京都大学大学院 医学研究科 神経・細胞薬理学分野
ページ範囲:P.474 - P.477
文献購入ページに移動近年EP受容体欠損マウスの解析から,心理ストレス下における衝動行動の抑制や麻薬であるコカインに対する応答性にEP1が関与することが示された1-4)。このEP1作用にはドパミン系の制御が関与していることが示唆されている。また,海馬依存的な記憶学習や,その細胞生物学的基盤とされるシナプス伝達効率の長期可塑性におけるEP2の関与も示されている5-10)。本総説では,これら生理的な中枢神経系機能におけるPGE2とその受容体の役割について最新の知見を紹介する。
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