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文献詳細

雑誌文献

生体の科学61巻5号

2010年10月発行

文献概要

特集 シナプスをめぐるシグナリング 9.ニューロペプチド

Cbln1(セレベリン)

著者: 松田恵子1 柚﨑通介1

所属機関: 1慶應義塾大学 医学部 生理学

ページ範囲:P.486 - P.487

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 セレベリンは小脳プルキンエ細胞に特異的な16アミノ酸からなるペプチドとして20年以上も前に発見された。しかし,セレベリンペプチドの前駆体であると考えられていたプレセレベリンそのものが小脳顆粒細胞から分泌され,顆粒細胞の軸索(平行線維;PF)とプルキンエ細胞(PC)の間のシナプス形成と機能を制御することが近年明らかになった。そこで混同を避けるためにプレセレベリンのことをCbln1と呼ぶこととなった。Cbln1の類縁遺伝子は他の脳部位においても発現していることから,Cbln1研究の進展は新しいシナプス制御分子群の解明に繋がることが期待されている。

参考文献

8:1534-1541, 2005
29:693-706, 2009
29:707-717, 2009
81:245-252, 1995
328:363-368, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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