文献詳細
特集 シナプスをめぐるシグナリング
10.スカフォールドタンパク
文献概要
CASKは神経シナプスの接着分子neurexin結合分子として見出された細胞膜裏打ち蛋白で,guanylate kinase(GK)ドメインをもち,membrane-associated guanylate kinase(MAGUK)のひとつである。神経シナプスでは前,後シナプスの双方に局在する。神経細胞のみならず上皮細胞にも発現している。細胞核にも分布して,遺伝子転写を制御する機能ももつ。腎臓糸球体スリット膜や,内耳有毛細胞のciliaなど特殊な部位での発現も確認されている。ヒト,マウスの遺伝子はX染色体上にコードされている。線虫ホモログlin-2は陰門形成の解析から見出された。ショジョウバエのホモログはCaki/Camgukと命名されている。
参考文献
16:2488-2494, 1996(Identification of CASK)
)
18:773-782, 1998(Tripartite complex)
133:328-339, 2008(Kinase activity of CASK)
66:438-443, 2009(Human diseases)
掲載誌情報