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文献詳細

雑誌文献

生体の科学61巻5号

2010年10月発行

文献概要

特集 シナプスをめぐるシグナリング 10.スカフォールドタンパク

CASK

著者: 畑裕1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 病態代謝解析学

ページ範囲:P.496 - P.497

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 CASKは神経シナプスの接着分子neurexin結合分子として見出された細胞膜裏打ち蛋白で,guanylate kinase(GK)ドメインをもち,membrane-associated guanylate kinase(MAGUK)のひとつである。神経シナプスでは前,後シナプスの双方に局在する。神経細胞のみならず上皮細胞にも発現している。細胞核にも分布して,遺伝子転写を制御する機能ももつ。腎臓糸球体スリット膜や,内耳有毛細胞のciliaなど特殊な部位での発現も確認されている。ヒト,マウスの遺伝子はX染色体上にコードされている。線虫ホモログlin-2は陰門形成の解析から見出された。ショジョウバエのホモログはCaki/Camgukと命名されている。

参考文献

16:2488-2494, 1996(Identification of CASK)
18:773-782, 1998(Tripartite complex)
133:328-339, 2008(Kinase activity of CASK)
66:438-443, 2009(Human diseases)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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