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文献詳細

雑誌文献

生体の科学61巻5号

2010年10月発行

文献概要

特集 シナプスをめぐるシグナリング 10.スカフォールドタンパク

軸索に特異的なスペクトリン細胞膜骨格の機能

著者: 駒田雅之1

所属機関: 1東京工業大学大学院 生命理工学研究科 生体システム専攻 細胞生物学分野

ページ範囲:P.498 - P.499

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 スペクトリン細胞膜骨格は,α-スペクトリン2分子とβ-スペクトリン2分子からなるヘテロ4量体を基本ユニットとする。このユニットがアクチン繊維や細胞膜裏打ちタンパク質アンキリンなどと結合し,細胞膜の内側に張り付いた網目状の膜骨格を形成する(図A)。高等動物には2種類のα-スペクトリン(Ⅰ,Ⅱ)と5種類のβ-スペクトリン(Ⅰ~Ⅴ),そして3種類のアンキリン(R,B,G)が存在し,それぞれが様々な細胞で細胞膜骨格を構築している。軸索起始部は神経細胞の細胞体から伸びた軸索の付け根の部分であり,ランビエ絞輪は有髄神経の軸索を覆うミエリン鞘とミエリン鞘の途切れた間隙の部分である。本稿では,これらの領域に特異的なスペクトリン膜骨格の多彩な機能について述べる。

参考文献

156:337-348, 2002
2)駒田雅之:生体の科学 56:221-225,2005
282:6548-6555, 2007
34:422-430, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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