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文献詳細

雑誌文献

生体の科学61巻5号

2010年10月発行

文献概要

特集 シナプスをめぐるシグナリング 11.細胞骨格タンパク

Myosin

著者: 持田澄子1

所属機関: 1東京医科大学 細胞生理学講座

ページ範囲:P.508 - P.509

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シナプスで機能するMyosinの形態

 Actinフィラメントをレールとするモーター分子として機能するMyosinファミリーは18クラスからなる。その中でMyosinⅠ,Ⅱ,Ⅴ,Ⅵがシナプスで機能することが確認されている(図A)。MyosinⅠ(~120kDa)は1量体でActinフィラメントに結合する。MyosinⅡ(~220kDa)はMyosin軽鎖が結合する二つのIQモチーフ頸部(レバーアーム)とモータードメインからなる頭部と,もう1分子のMyosin重鎖とcoiled-coil結合した重鎖の尾部からなる2量体でMyosinフィラメントを形成する。MyosinⅤ(180~215kDa)はMyosin軽鎖またはカルモジュリンが結合する六つのIQモチーフ頸部とモータードメインからなる頭部と尾部の球状ドメインでcargo(カーゴ)に結合する重鎖の2量体からなる。MyosinⅥ(140kDa)はカルモジュリンが結合する一つのIQモチーフ頸部とモータードメインからなる頭部と尾部の球状ドメインでカーゴに結合する重鎖の2量体からなる。

参考文献

141:573-582, 2010
137:1589-1601, 1997
283:10949-10957, 2008
21:165-176, 2010
135:535-548, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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