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特集 シナプスをめぐるシグナリング 11.細胞骨格タンパク
Myosin
著者: 持田澄子1
所属機関: 1東京医科大学 細胞生理学講座
ページ範囲:P.508 - P.509
文献購入ページに移動Actinフィラメントをレールとするモーター分子として機能するMyosinファミリーは18クラスからなる。その中でMyosinⅠ,Ⅱ,Ⅴ,Ⅵがシナプスで機能することが確認されている(図A)。MyosinⅠ(~120kDa)は1量体でActinフィラメントに結合する。MyosinⅡ(~220kDa)はMyosin軽鎖が結合する二つのIQモチーフ頸部(レバーアーム)とモータードメインからなる頭部と,もう1分子のMyosin重鎖とcoiled-coil結合した重鎖の尾部からなる2量体でMyosinフィラメントを形成する。MyosinⅤ(180~215kDa)はMyosin軽鎖またはカルモジュリンが結合する六つのIQモチーフ頸部とモータードメインからなる頭部と尾部の球状ドメインでcargo(カーゴ)に結合する重鎖の2量体からなる。MyosinⅥ(140kDa)はカルモジュリンが結合する一つのIQモチーフ頸部とモータードメインからなる頭部と尾部の球状ドメインでカーゴに結合する重鎖の2量体からなる。
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