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文献詳細

雑誌文献

生体の科学61巻5号

2010年10月発行

文献概要

特集 シナプスをめぐるシグナリング 13.シナプス間隙マトリクス

海馬におけるメタロプロテアーゼ阻害因子Timp-3

著者: 安田修1 楽木宏実2

所属機関: 1熊本大学 医学部附属病院 循環器臨床研究先端医療寄附講座 2大阪大学大学院 医学系研究科 老年・腎臓内科

ページ範囲:P.518 - P.519

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 近年,細胞外基質が多くの疾患に関わっていることが明らかにされつつある。動脈硬化を起こした血管では,細胞外基質の減少が動脈硬化プラークの脆弱化と破綻を招くことが知られている。破綻を起こした動脈硬化プラークで生じた血栓は血管内腔を閉塞させ,心筋梗塞や脳梗塞を惹起する。また,Ⅷ型コラーゲンの増加は血管平滑筋細胞の中膜から内膜への遊走を促進し,動脈硬化形成を加速させる。細胞外基質が記憶機能にどのような影響を与えるかは構成成分となる分子の多様性から停滞しがちであったが,近年の遺伝子ターゲティング技術を用いた研究によって次第に明らかにされつつある。

参考文献

26:56-61, 2006
89:1340-1347, 2009
4:456-468, 2003
152:729-741, 1998
61:396-408, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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