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文献詳細

雑誌文献

生体の科学61巻5号

2010年10月発行

文献概要

特集 シナプスをめぐるシグナリング 14.転写因子

Junファミリー

著者: 宝田剛志1 米田幸雄1

所属機関: 1金沢大学大学院 自然科学研究科 健康薬学講座

ページ範囲:P.522 - P.523

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 Activator protein-1(AP-1)はFosファミリー(c-Fos,Fra1,Fra2,FosBなど),Junファミリー(c-Jun,JunB,JunDなど)およびactivating transcription factor(ATF)ファミリー(ATF-2,ATF-3,B-ATFなど)からなる2量体で構成される転写制御因子である。構成因子の一つであるJunファミリータンパク質は,その分子中のロイシンジッパー構造を介して,Fosファミリータンパク質やATFファミリータンパク質とヘテロ2量体,あるいはJunファミリータンパク質同士でホモ2量体を形成して,標的遺伝子プロモーター上に存在するAP-1結合配列TPA-responsive element(TRE;TGAC(T/G)TCA)に結合する(図1)。Junファミリーの一つであるc-Junは,ニワトリ肉腫ウイルスのv-Jun類似タンパク質として同定された原癌遺伝子(proto-oncogne)であり,新たなタンパク質合成を伴わずに発現誘導の認められるImmediate early gene(IEG)の一種である。

参考文献

51:467-475, 2007
21:1013-1033, 2001
117:5965-5973, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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