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文献詳細

雑誌文献

生体の科学61巻5号

2010年10月発行

文献概要

特集 シナプスをめぐるシグナリング 15.受容体トラフィッキング

シナフィン/コンプレキシンの神経伝達物質放出における役割

著者: 阿部輝雄1 得丸博史2

所属機関: 1新潟大学 脳研究所 細胞神経生物学分野 2徳島文理大学 香川薬学部 薬理学講座

ページ範囲:P.530 - P.531

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 シナフィン/コンプレキシン(synaphin/complexin,以下Syp)は神経終末のサイトゾルタンパク質で,神経伝達物質放出を制御する。哺乳類では四つのアイソフォーム(1-4)が存在する。網膜に多い3と4(それぞれ158,160残基)は1,2との類似性が低く(アミノ酸配列一致<30%),C末端にプレニル化部位を持つ。1と2(134残基,配列87%一致)は脳に多いが分布は異なり,ノックアウトマウスの症状にも差がある。しかし,作用機構上の差異は見出されていない。本稿では特に研究の進んでいる1と2を中心に述べる。

参考文献

104:71-81, 2001
104:421-432, 2001
14:949-958, 2007
36:173-189, 2008
323:474-477, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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