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文献詳細

雑誌文献

生体の科学61巻6号

2010年12月発行

文献概要

特集 細胞死か腫瘍化かの選択

PHLDA3は新規Akt抑制因子であり癌化を抑制する因子である

著者: 大木理恵子1 川瀬竜也1

所属機関: 1国立がん研究センター研究所 細胞増殖因子研究部

ページ範囲:P.560 - P.567

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 日本人の死因第1位は「癌」であり,癌の克服を目指した研究は大きな社会貢献につながる。ここ数十年の分子生物学やゲノム解析の進展を足場に,癌化のメカニズムの解明を目指した癌関連遺伝子(癌抑制遺伝子,癌遺伝子)の研究は大きく進み,多くの重要な遺伝子が明らかにされてきた。しかしながら,肺癌や乳癌のように研究の比較的進んでいるものでさえ,これまでに明らかにされた遺伝子異常で説明できるのは一部にとどまっており,大部分のものについては未解決のままである。ゆえに,これからも地道な癌化のメカニズム解明のための研究が必要とされるといえるであろう。われわれは,癌抑制遺伝子p53の転写因子としての機能を明らかにすることで,癌化メカニズムのさらなる解明が可能になると考え,研究を進めてきた。

参考文献

137:413-431, 2009
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277:49935-49944, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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