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特集 細胞死か腫瘍化かの選択
胆汁酸による発がんプロモーションとアポトーシス
著者: 佐伯徹1
所属機関: 1京都府立大学 生命環境科学研究科 分子栄養学研究室
ページ範囲:P.619 - P.623
文献購入ページに移動小腸内に分泌された胆汁酸の大部分は,回腸末端において能動的に再吸収されて肝臓へ戻る。ヒトはコレステロールをCO2とH2Oまで異化する代謝経路を持たないため,コレステロールの主要な代謝産物である胆汁酸の動態は,体コレステロールの恒常性維持(あるいは過剰なコレステロールの排泄)に重要な意味を持つ。また,胆汁酸はシグナル分子としての役割も担うことから,その動態は種々の代謝経路にも影響する。
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