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特集 摂食制御の分子過程
特集に寄せて
著者: 桜井武1
所属機関: 1金沢大学医薬保健研究域医学系
ページ範囲:P.2 - P.3
文献購入ページに移動とくに1994年,ロックフェラー大学のフリードマンらによるレプチンの発見以来,その視床下部における作用機構の解明が急速に進展し,神経ペプチドを中心にそこで働く神経伝達物質および神経調節因子の機能解明が進んできた。わが国は,大村らによる視床下部のグルコース感受性ニューロン(glucose-sensing neurons)およびグルコース受容ニューロン(glucose-receptive neurons)についての先駆的研究をはじめとして,視床下部による摂食調節の生理学において世界をリードする研究をしてきた歴史がある。また,一方で生理活性ペプチドの研究においても世界に冠たる特色ある研究がなされてきた。視床下部における神経ペプチドの作用が重要な働きをしている摂食行動の制御機構に関しても,必然的に日本の研究者は大きな貢献をすることになった。
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