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特集 摂食制御の分子過程
レプチンの基礎から臨床応用まで
著者: 日下部徹1 海老原健1 中尾一和1
所属機関: 1京都大学大学院 医学研究科 内分泌代謝内科
ページ範囲:P.4 - P.10
文献購入ページに移動ob/obマウスの表現型の解析,レプチン投与の実験,われわれが作製したレプチントランスジェニックマウスの解析などから,レプチンは摂食抑制やエネルギー消費亢進による体重減少作用だけではなく,糖脂質代謝亢進作用,性腺機能調節作用,血圧調節作用,免疫調節作用など多彩な生理作用を有することが明らかになってきている。また,ヒトにおけるレプチンおよびレプチン受容体の遺伝子異常による肥満症の発見により,げっ歯類だけではなくヒトにおいても,レプチンがエネルギー調節において極めて重要な役割を果たしていることが明らかになった2,3)。
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