icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学62巻1号

2011年02月発行

文献概要

特集 摂食制御の分子過程

最新のグレリン研究

著者: 細田洋司1 寒川賢治1

所属機関: 1国立循環器病研究センター研究所

ページ範囲:P.44 - P.50

文献購入ページに移動
 肥満は過食と運動不足により脂肪細胞に中性脂肪が過剰蓄積した状態で,これによって脂肪細胞の機能異常が引き起こされ,メタボリックシンドロームの病態基盤となる。そのため,摂食調節やエネルギー代謝調節機構の解明は,肥満およびメタボリックシンドロームの予防・治療につながる。この10数年余りで,分子生物学的手法を用いた分子レベルでの摂食エネルギー代謝調節機構の解明が飛躍的に進んでいる。筆者らが発見したグレリン(Ghrelin)1)は,脳および消化管に分布する生理活性ペプチドで,成長ホルモン(growth hormone;GH)分泌や摂食亢進作用,脂肪蓄積効果,糖脂質代謝調節など多彩な作用を有する。本稿では,最近のグレリンに関連する遺伝子改変動物から得られた解析結果も踏まえ,グレリンの生理的意義について概説する。

参考文献

402:656-660, 1999
132:387-396, 2008
273:974-977, 1996
123:1120-1128, 2002
109:1429-1436, 2002
145:930-940, 2004
409:194-198, 2001
86:5992-5995, 2001
280:25196-25201, 2005
3:e1797, 2008
407:908-913, 2000
101:8227-8232, 2004
90:6448-6453, 2005
346:1623-1630, 2002
146:12-18, 2008
145(1-3):7-11, 2008
23:7973-7981, 2003
3:379-386, 2006
149:843-850, 2008
115:3573-3578, 2005
116:1983-1993, 2006
116:3229-3239, 2006
316:431-439, 2006
101:4679-4684, 2004
149:843-850, 2008
284:7068-7077, 2009
115:3564-3572, 2005
107:7467-7472, 2010
146:355-364, 2005
87:4885-4888, 2002
58:840-846, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら