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特集 筋ジストロフィーの分子病態から治療へ
先天性筋無力症の分子基盤
著者: 手塚徹1 山梨裕司1
所属機関: 1東京大学 医科学研究所 腫瘍抑制分野
ページ範囲:P.106 - P.111
文献購入ページに移動CMSは原因となる遺伝子異常などの要因により多様な病態を呈する疾患であり,後述するスローチャネル症候群以外のCMSはいずれも劣性の遺伝病として知られている。さらに,本疾患は病因となる異常の部位により,前シナプス型,シナプス型および後シナプス型に分類され,その約80%を後シナプス型CMSが占める。本稿ではこれら3種の類型について,それぞれの分子基盤を概説する。なお,最新の知見として比較的詳しく紹介するDok-7,MuSK,Agrinの遺伝子異常によるCMS以外については,既に他の総説にて詳細な記述がなされている1-5)。
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