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文献詳細

雑誌文献

生体の科学62巻5号

2011年10月発行

文献概要

特集 細胞核―構造と機能 2.核膜孔複合体

核膜孔複合体タンパク質Gp210

著者: 中村稔1 相葉佳洋2

所属機関: 1長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 2長崎医療センター 臨床研究センター

ページ範囲:P.386 - P.387

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 核膜孔に存在する核膜孔複合体(nuclear pore complex;NPC)は,ヌクレオポリン(NP)と総称される約30種類のタンパク質によって構成される一つのユニットが,8ユニット回転対称性に配置した100MDaの巨大なタンパク質複合体である。そのなかで核膜孔複合体タンパク質Gp210は膜貫通型ヌクレオポリンに属し,他の二つの膜貫通型ヌクレオポリン(POM121,NDC1)とともに,核膜孔複合体の核膜へのアンカーの働きをしていると考えられている。本稿では,Gp210の構造,機能について今までに報告されている主な知見を紹介するとともに,難治性の自己免疫性肝疾患である原発性胆汁性肝硬変との関連についてわれわれの知見を紹介する。

参考文献

1)米田悦啓・他(編):蛋白質 核酸 酵素 51(増刊・細胞核の世界):2006
2)平岡泰・他(編):実験医学 27(増刊・細胞核-遺伝情報制御と疾患):2009
3)中村 稔・他:肝胆膵 62:707-714,2011
121:317-328, 2008
141:1030-1041, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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