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文献詳細

雑誌文献

生体の科学62巻5号

2011年10月発行

特集 細胞核―構造と機能

4.核小体

核小体の新機能

著者: 小林武彦1

所属機関: 1国立遺伝学研究所 細胞遺伝研究部門

ページ範囲:P.412 - P.415

文献概要

 核小体は有核赤血球や動物精子以外のほとんどの真核細胞核に観察される核の中の最大の構造体である。古くからリボソームの生産工場として研究の対象になってきた。最近ではその従来の機能に加えて,細胞周期の調節,がん化,細胞老化,DNA修復などにも重要な役割を果たしていることがわかってきた。さらに,核小体に存在するリボソームRNA遺伝子はユニークなゲノム領域として様々な影響を細胞に及ぼす。本稿ではそれら核小体の新機能を最近の知見を含めて概説する。

参考文献

302:1399-1401, 2003
143:23-34, 1998
24:2229-2232, 2010
30:267-272, 2008
35:683-693, 2009
327:693-696, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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