文献詳細
文献概要
特集 細胞核―構造と機能 5.染色体
ヒストンH1
著者: 平野泰弘1 平岡泰1
所属機関: 1大阪大学大学院 生命機能研究科 細胞核ダイナミクス研究室
ページ範囲:P.438 - P.439
文献購入ページに移動 真核生物のDNAはヌクレオソームを形成し,さらにクロマチン構造に折り畳まれる。ヌクレオソームは146bpのDNAがヒストンH2A,H2B,H3,H4の八量体に左回りに1.75回転分巻きついた直径11nmのビーズ状の構造である。これがDNAに数珠状につながるが,ヒストンテールの電荷反発などの影響から,リンカーDNAと呼ばれる隙間が残る。このリンカーDNAに結合し,より高次のクロマチン構造を作る第5の因子がヒストンH1に代表されるリンカーヒストンである。
参考文献
89:35-44, 2011
389:333-343, 2008
89:24-34, 2011
169:859-869, 2005
53:215-229, 2009
38:3533-3545, 2010
123:1199-1212, 2005
2:711-723, 1997
52:887-892, 2008
169:997-1008, 2005
掲載誌情報