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文献詳細

雑誌文献

生体の科学62巻5号

2011年10月発行

文献概要

特集 細胞核―構造と機能 5.染色体

ヒストンH1

著者: 平野泰弘1 平岡泰1

所属機関: 1大阪大学大学院 生命機能研究科 細胞核ダイナミクス研究室

ページ範囲:P.438 - P.439

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 真核生物のDNAはヌクレオソームを形成し,さらにクロマチン構造に折り畳まれる。ヌクレオソームは146bpのDNAがヒストンH2A,H2B,H3,H4の八量体に左回りに1.75回転分巻きついた直径11nmのビーズ状の構造である。これがDNAに数珠状につながるが,ヒストンテールの電荷反発などの影響から,リンカーDNAと呼ばれる隙間が残る。このリンカーDNAに結合し,より高次のクロマチン構造を作る第5の因子がヒストンH1に代表されるリンカーヒストンである。

参考文献

89:35-44, 2011
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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