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特集 細胞核―構造と機能 6.核内受容体
核内受容体を標的とするケミカルバイオロジー
著者: 棚谷綾1 影近弘之2
所属機関: 1お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科 2東京医科歯科大学大学院 疾患生命科学研究部
ページ範囲:P.480 - P.481
文献購入ページに移動ケミカルバイオロジーとは化学の知識や技術,特に人工化合物を用いて生命現象を解明しようという,化学と生物学との融合領域である。そもそも核内受容体はステロイドホルモンの作用を担う蛋白質として見出されたものであり,各種ステロイドホルモンを起点とした核内受容体研究,すなわち活性化合物を用いた受容体蛋白質の同定に始まる生命現象や関連する疾病の理解,受容体蛋白質の構造や機能を標的とした新しい制御分子の創製と臨床応用の展開は,まさしく今日でいうケミカルバイオロジー研究といえるであろう。以下,核内受容体リガンド研究の最近の動向と課題について紹介する。
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