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特集 細胞核―構造と機能 8.その他
核内ゲノムダイナミクスの可視化
著者: 奥村克純1
所属機関: 1三重大学大学院 生物資源学研究科 生命機能科学講座
ページ範囲:P.500 - P.501
文献購入ページに移動 真核細胞核内の長大なゲノムはクロマチンの形で様々なレベルで折りたたまれ,限られたスペースに収納されている。一方で,クロマチンが占める核内のスペースは半分程度に過ぎず,クロマチンの間隙部(IC)には様々な核質成分が存在し,ゲノムのダイナミックな構造変換に寄与している。ゲノム自体を可視化できるFISH(fluorescence in situ hybridization)やin vivo 複製標識は,ゲノムダイナミクス可視化の重要なツールとして現在もその威力を発揮している。一方,近年種々のハイスループット技術がこの分野にも活用され,ゲノムダイナミクスの全体像について,網羅的かつ詳細な解析が可能となってきた1)。ここでは,FISHや複製標識などの可視化技術により提案されてきたゲノムの核内配置やゲノムドメインの概念について述べ,さらに最近の革新的技術と可視化技術の役割について言及する。
参考文献
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