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文献詳細

雑誌文献

生体の科学62巻5号

2011年10月発行

特集 細胞核―構造と機能

8.その他

細胞質分裂における収縮環形成機構

著者: 沼田治1

所属機関: 1筑波大学大学院 生命環境科学研究科

ページ範囲:P.506 - P.508

文献概要

 動物細胞の細胞質分裂(cytokinesis)は,分裂面直下に形成されたアクトミオシンから成る収縮環の収縮によって進行する。収縮環の形成は分裂期後期開始後の特定の時期に開始される。Canmanらはこの時期をthe cytokinesis phase(C phase)と名付けた1)。C phaseはCdc2/Cdk1キナーゼの活性の低下とAnaphase promoting complex(APC)によるタンパク質分解によって引き起こされると考えられている。

 細胞質分裂のプロセスは分裂面の位置の決定,収縮環の形成,収縮環の収縮による分裂溝の陥入,そして二つの娘細胞の間の切断の四つに分けられる。以下,これらのプロセスに関して概説する2,3)

参考文献

10:611-614, 2000
22:1-7, 2009
75:543-566, 2006
53:419-434, 1972
331:1616-1620, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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