文献詳細
特集 コピー数変異
特発性正常圧水頭症のリスク遺伝子の探索―
著者: 伊関千書1 和田学1 加藤丈夫1
所属機関: 1山形大学 医学部 第三内科
ページ範囲:P.570 - P.573
文献概要
遺伝子多型にはそのサイズにより微小なものから粗大のものまで種々の多型がある。最も微小な遺伝子多型は一塩基多型(single nucleotide polymorphism;SNP)であり,これは個々人により一塩基のみ異なる多型である。最も粗大な遺伝子多型は染色体再構成であり,染色体の一部が欠失・重複・転座したりするもので,光学顕微鏡でも観察可能である。SNPと染色体再構成の中間のサイズがコピー数多型(copy number variation;CNV)であり,最近,多くの孤発性疾患とCNVとの関連が注目されている3-6)。われわれはiNPHとCNVとの関連についてゲノムワイドに解析を行い興味深い結果を得たので,以下に記載する7)。
参考文献
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