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特集 RNA干渉の実現化に向けて
RNAi法を利用した抗体の評価
著者: 柴田昌宏1 内山安男2
所属機関: 1新潟大学大学院 医歯学総合研究科 肉眼解剖学分野 2順天堂大学大学院 医学研究科 神経生物学・形態学講座
ページ範囲:P.98 - P.103
文献購入ページに移動近年の目覚ましい技術革新により,研究の世界で実験手技における専門性が薄らぎ,幅広い実験法を用いた解析が求められている。そんな中,ある特定のタンパク質の機能を解析するうえで,抗体は必要不可欠な実験材料となっている。抗体を使うことによって,研究対象とするタンパク質を精製することなく解析することが可能となっている。しかし,抗体を使った解析で最も重要な点は抗体の特異性である。たとえば,生化学的な解析ではウェスタンブロット法を用いることが多いが,この場合,分子量という尺度をもって客観的に判断できる。しかし,相同性の高い他のタンパク質や未知のタンパク質を認識している可能性は否めない。
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