文献詳細
特集 細胞極性の制御
Wntの細胞内平面極性シグナルによるRhoファミリーの活性化とアクチン細胞骨格制御機構
著者: 大橋一正1 辻拓史1 水野健作1
所属機関: 1東北大学大学院 生命科学研究科 情報伝達分子解析分野
ページ範囲:P.177 - P.182
文献概要
このように,細胞内平面極性の制御は細胞の内部構造の非対称化を伴う細胞応答であり,細胞外からの液性因子や細胞接着によるシグナルを受けて細胞集団が協調的に秩序ある組織を作り上げていく過程における基本的な制御機構であると考えられる。本項では,細胞内平面極性形成において重要な細胞外シグナル分子であるWntに注目し,その細胞内シグナル伝達経路とアクチン細胞骨格を制御するRhoファミリーの活性化を中心に,その制御と機能を解説する。
参考文献
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