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文献詳細

雑誌文献

生体の科学63巻3号

2012年06月発行

文献概要

特集 細胞極性の制御

Rhoキナーゼによる上皮細胞頂端収縮の制御

著者: 石内崇士12 竹市雅俊1

所属機関: 1理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 2INSTITUT DE GENETIQUE ET DE BIOLOGIE MOLECULAIRE ET CELLULAIRE(IGBMC)

ページ範囲:P.196 - P.199

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 動物の形態形成過程において,個々の細胞の形はダイナミックに変化する。この細胞形態の変化は秩序立った器官や組織の構築に重要であるだけでなく,細胞極性と関連することによってそれぞれの細胞が特有の機能を発揮することを可能にしている。アクチンや微小管といった細胞骨格は細胞形態と密接に関係するため,形態形成や細胞極性形成の分子機構を理解するうえで,どのような分子がどのようにして細胞骨格の構築・維持のために働いているのかを明らかにすることが重要である。低分子量Gタンパク質Rhoファミリーは特異的な標的タンパク質を介してアクチン細胞骨格を制御することが知られており,近年,Rhoファミリー分子を介したシグナル系の理解が進んでいる。本稿では,Rhoファミリー分子であるRhoの標的タンパク質として同定されたRhoキナーゼ(ROCK)を介した細胞形態,特に細胞頂端部収縮の分子機構について,最近の研究結果を紹介する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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