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文献詳細

雑誌文献

生体の科学63巻3号

2012年06月発行

特集 細胞極性の制御

極性輸送とRas関連タンパク質Rab8

著者: 原田彰宏1

所属機関: 1大阪大学大学院 医学系研究科 細胞生物学講座

ページ範囲:P.205 - P.211

文献概要

背 景

 1.細胞極性とは

 小腸などの消化管の内腔の表面を覆う上皮細胞は方向性(極性)を持ち,腸の場合は内腔側(食物が通る側)をapical面,血管が走る側をbasolateral面と呼ぶ(図1)。この二つの面は接着帯(adherens junction),密着帯(tight junction),デスモゾームからなる細胞接着複合体によって仕切られ,apical面,basolateral面の細胞膜には異なったタンパク質が局在する。また,脳,脊髄の神経細胞も極性を持ち,電気刺激を送る側の軸索(axon),受け取る側の樹状突起(dendrite)からなる。これらaxon,dendriteも細胞膜に異なるタンパク質を持つ(図1)。

参考文献

126:741-754, 2006
96:755-758, 1999
3)原田彰宏:蛋白質核酸酵素 53:2148-2152,2008
81:153-208, 2001
91:119-149, 2011
448:366-369, 2007
40:1163-1165, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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