文献詳細
特集 質感脳情報学への展望
文献概要
コンピュータグラフィックス(CG)の研究分野では,視覚的に現実感の高い画像生成の実現に向け,これまでに様々な描画アルゴリズムやハードウェアなどが開発されてきた。さらには,物体の持つ微妙な質感が表現できる反射モデル式も提案され,複雑な反射特性や形状を持つ物体であっても,反射モデル式に基づき高速に描画するといったことが可能となってきている。
レンダリング技術の急速な発展の一方で,写実的な画像生成を求めて実物体の持つ複雑な質感などを追求すればするほど,その物体の形状モデルや反射パラメタを手作業などで設定するのが難しいということが問題となってきている。画像生成に用いる物体のモデルをどのようにして設定すればよいかという問題に対して,実際の物体の形状や反射特性をカメラやレンジファインダといった三次元センサを用いて観察することにより,その物体に関するモデル獲得するというアプローチが注目されるようになってきた。本稿では,光源環境の変動に伴う物体の見えの変化を実物体の観察からいかにモデル化するかということを考えていく。
レンダリング技術の急速な発展の一方で,写実的な画像生成を求めて実物体の持つ複雑な質感などを追求すればするほど,その物体の形状モデルや反射パラメタを手作業などで設定するのが難しいということが問題となってきている。画像生成に用いる物体のモデルをどのようにして設定すればよいかという問題に対して,実際の物体の形状や反射特性をカメラやレンジファインダといった三次元センサを用いて観察することにより,その物体に関するモデル獲得するというアプローチが注目されるようになってきた。本稿では,光源環境の変動に伴う物体の見えの変化を実物体の観察からいかにモデル化するかということを考えていく。
参考文献
1)Ramamoorthi R, Hanrahan P:Asignal-procession framework for inverse rendering, Proc. SIGGRAPH '01, pp117-128, 2001
75:29-48, 2007
3)Debevec PE:Rendering Synthetic Objects into Real Scenes:Bridging Traditional and Image-based Graphics with Global Illumination and High Dynamic Range Photography, Proc. SIGGRAPH '98, pp189-198, 1998
掲載誌情報