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特集 細胞の分子構造と機能―核以外の細胞小器官 1.リボソーム
抗リボソームP抗体の利用
著者: 河端正樹1 玉井誠一1
所属機関: 1防衛医科大学校 検査部
ページ範囲:P.364 - P.365
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リボソームは蛋白合成の場となる細胞内小器官であり,真核細胞のリボソームは約80種類の蛋白と4種類(28S,18S,5.8S,5S)のRNAから構成される巨大複合体で,28S RNAを含む60Sの大型サブユニットと18S RNAを含む40Sの小型サブユニットからなり,ダルマのような形状をしている。
1967年Schurらにより,全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus;SLE)患者血清中から細胞質に多量に存在するリボソームに対する自己抗体が見出され1),その対応抗原としてリボソーム中のP蛋白などが明らかにされている。
リボソームは蛋白合成の場となる細胞内小器官であり,真核細胞のリボソームは約80種類の蛋白と4種類(28S,18S,5.8S,5S)のRNAから構成される巨大複合体で,28S RNAを含む60Sの大型サブユニットと18S RNAを含む40Sの小型サブユニットからなり,ダルマのような形状をしている。
1967年Schurらにより,全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus;SLE)患者血清中から細胞質に多量に存在するリボソームに対する自己抗体が見出され1),その対応抗原としてリボソーム中のP蛋白などが明らかにされている。
参考文献
4:447-453, 1967
317:265-271, 1987
3)高崎芳成・他:医学と薬学48:121-127,2002
89:1236-1241, 1992
5)廣畑俊成:最新医学63:939-946,2008
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