icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学63巻5号

2012年10月発行

文献概要

特集 細胞の分子構造と機能―核以外の細胞小器官 1.リボソーム

抗リボソームP抗体の利用

著者: 河端正樹1 玉井誠一1

所属機関: 1防衛医科大学校 検査部

ページ範囲:P.364 - P.365

文献購入ページに移動
 ●抗リボソームP抗体の概要

 リボソームは蛋白合成の場となる細胞内小器官であり,真核細胞のリボソームは約80種類の蛋白と4種類(28S,18S,5.8S,5S)のRNAから構成される巨大複合体で,28S RNAを含む60Sの大型サブユニットと18S RNAを含む40Sの小型サブユニットからなり,ダルマのような形状をしている。

 1967年Schurらにより,全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus;SLE)患者血清中から細胞質に多量に存在するリボソームに対する自己抗体が見出され1),その対応抗原としてリボソーム中のP蛋白などが明らかにされている。

参考文献

4:447-453, 1967
317:265-271, 1987
3)高崎芳成・他:医学と薬学48:121-127,2002
89:1236-1241, 1992
5)廣畑俊成:最新医学63:939-946,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?