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文献詳細

雑誌文献

生体の科学63巻5号

2012年10月発行

文献概要

特集 細胞の分子構造と機能―核以外の細胞小器官 5.ペルオキシソーム

ペルオキシソームの形成・制御とその障害

著者: 藤木幸夫1 宮田暖1 奥本寛治1 田村茂彦1 糸山彰徳1 本庄雅則1

所属機関: 1九州大学大学院 理学研究院 生物科学部門

ページ範囲:P.448 - P.451

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 真核細胞においては細胞内小器官(オルガネラ)が細胞の機能発現の中心的役割を担っており,なかでもペルオキシソームは極長鎖脂肪酸のβ酸化,エーテルリン脂質や胆汁酸の生合成など,多岐にわたる代謝機能を有する。これらペルオキシソームの生理的機能は,一連の代謝経路を担う酵素群がペルオキシソームへ正確に輸送局在化されることにより保障される。ペルオキシソームはオルガネラの形成と障害機構および形態制御機構など,いわゆるプロテインキネシスの課題解明に適したモデルオルガネラとして研究の進展が著しい。本稿ではこれらの最新の成果を中心に解説する。

参考文献

1822:1337-1342, 2012
255:1132-1134, 1992
5:454-460, 2003
13:168-183, 2012
183:1275-1286, 2008
125:589-602, 2012
285:8537-8542, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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