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特集 細胞の分子構造と機能―核以外の細胞小器官 6.ファゴソーム
オートファゴソーム形成におけるホスファチジルイノシトール3-キナーゼの役割
著者: 小原圭介1
所属機関: 1北海道大学大学院 薬学研究院 生化学研究室
ページ範囲:P.486 - P.487
文献購入ページに移動 ●オートファジーとホスファチジルイノシトール3-キナーゼ
オートファジーの進行には脂質をリン酸化する反応が必須である。その反応とは,クラスⅢのホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PtdIns 3-kinase)であるVps34がホスファチジルイノシトールをリン酸化し,ホスファチジルイノシトール3-リン酸(PtdIns(3)P )を産生する反応である。出芽酵母のVPS34 欠損株ではオートファジー活性が失われる。また,後述するPtdIns 3-kinase複合体のサブユニットをノックダウンやノックアウトした哺乳類細胞ではオートファジーが抑制される。つまり,オートファジーにおけるPtdIns 3-kianseの必要性は出芽酵母も哺乳類も同様である。
オートファジーの進行には脂質をリン酸化する反応が必須である。その反応とは,クラスⅢのホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PtdIns 3-kinase)であるVps34がホスファチジルイノシトールをリン酸化し,ホスファチジルイノシトール3-リン酸(PtdIns(3)
参考文献
17:1527-1539, 2006
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掲載誌情報