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文献詳細

雑誌文献

生体の科学63巻5号

2012年10月発行

特集 細胞の分子構造と機能―核以外の細胞小器官

6.ファゴソーム

オートファゴソーム形成に必須なAtg12-5/16L1複合体とその役割

著者: 伊藤敬1 福田光則1

所属機関: 1東北大学大学院 生命科学研究科 膜輸送機構解析分野

ページ範囲:P.488 - P.489

文献概要

 オートファジーはオートファゴソームの形成・成熟によって細胞内の物質をリソソームに輸送し,分解する細胞内分解系であり,様々な要因によって誘導される。オートファゴソーム形成に必須な因子群(Atgタンパク質群)は酵母遺伝学を用いて同定されたが,真核生物にもよく保存されている。現在,Atgタンパク質群は機能的に次の六つに分類されている。① ULK1-FIP200-Atg101-Atg13複合体,② Atg9,③ ホスファチジルイノシトール(PI)3キナーゼ複合体,④ Atg2-Atg18複合体,⑤ Atg12-5/16L1複合体,⑥ ユビキチン様タンパク質であるAtg12,LC3の修飾反応系である1)。本稿では哺乳動物におけるAtg12-5/16L1複合体の機能に焦点を当て,最近明らかになった知見を交えて概説する。

参考文献

27:107-132, 2011
7:1500-1513, 2011
6:61-66, 2010
469:323-335, 2011
11:397-409, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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