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文献詳細

雑誌文献

生体の科学63巻5号

2012年10月発行

文献概要

特集 細胞の分子構造と機能―核以外の細胞小器官 6.ファゴソーム

オートファジーによるペルオキシソームの選択的分解と生理機能

著者: 奥公秀1 阪井康能1

所属機関: 1京都大学大学院 農学研究科 応用生命科学専攻

ページ範囲:P.500 - P.501

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 ペルオキシソームの発達・分解サイクルは細胞の代謝活動の変化と密接に関連する。というのも本オルガネラ内酵素の多くが代謝変化に伴いその発現量を増減させるため,酵素反応の場となるオルガネラ自身の量も増減するからである。ペルオキシソームの持つこの大きなダイナミックレンジは種を越えて保存されており,その分子メカニズムの解析に関しては,ペルオキシソーム合成・分解制御の容易さから,メタノールを炭素源として生育できるメタノール資化性酵母を対象とする研究が哺乳類細胞を用いた研究などと並行して進められてきた。本稿では,メタノール資化性酵母や植物病原性菌において明らかとなってきたペルオキシソーム選択的オートファジー(ペキソファジー)の分子機構や生理学的意義を,哺乳類細胞研究で得られた知見と照らし合わせて紹介したい。

参考文献

173:709-717, 2006
21:1291-1304, 2009
14:365-376, 2008
314:3531-3541, 2008
12:199-216, 2010
6:e25257, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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