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特集 リンパ管
文献概要
生体において血管は極めて重要な器官であり,血管が破綻すれば組織レベルにとどまらず,個体および生命は危機に直面する。一方,血管とともに脈管系を形成するリンパ管は不明な点が多く,その重要性は容易に体感できるものではない。しかしながら,リンパ管も生体機能を維持するうえで必須の器官であり,循環動態の恒常性を保つうえでは極めて重要である。そこで本項では,① 生体におけるリンパ管の重要性,② 分子生物学によるリンパ管研究の発展,③ 病的環境における「リンパ管新生」,④ リンパ管研究が目指す新たな方向性について言及したい。
参考文献
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