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文献詳細

雑誌文献

生体の科学63巻6号

2012年12月発行

特集 リンパ管

病態時のリンパ管新生を制御するプロスタノイドの役割

著者: 馬嶋正隆1

所属機関: 1北里大学大学院 医療系研究科 分子薬理学

ページ範囲:P.564 - P.571

文献概要

 リンパ管は血管とともに生体内の恒常性の維持や免疫応答など生理的に重要な役割を担っているだけでなく,炎症や悪性腫瘍の転移などの病的状態にも深く関与している重要な器官である。その存在は100年以上前から明らかにされていたにもかかわらず,本格的に生体内生成機構の解明や生体内機能調節に関する研究が進み始めたのはここ10年ほどであり,現在も次々に新しい発見が続くホットな研究領域である。がん治療に伴う二次性のリンパ浮腫に悩む患者の数は多く,保存的な治療も精力的に試みられてはいるが,現在でも同病態の本質的な治療方策は乏しく,病態時のリンパ管新生を制御する生体内活性物質の解析と治療への応用研究の必要性は極めて大きい。

 本稿では,病態時のリンパ管新生を増強する生体内活性物質プロスタノイドの役割について,われわれの成績を中心に最新の知見を紹介したい。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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