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特集 神経回路の計測と操作
神経回路の振動計測と光遺伝学的操作による状態遷移
著者: 虫明元1 大城朝一1 九鬼敏伸1 菊池琴美2 小山内実2
所属機関: 1東北大学大学院 医学系研究科 生体システム生理学分野 2東北大学大学院 医学系研究科 医用画像工学分野
ページ範囲:P.41 - P.46
文献購入ページに移動振動は相互作用の副産物として随伴している可能性があるが,一方で神経系は振動の特性を巧みに利用している可能性もある。例えば複数の細胞が振動を同期させることで通信する“communication through coherence”という仮説がある2)。しかし振動の特性は有用なものばかりではない。多数の神経細胞の振動が同期し過ぎると,いわゆる“てんかん”の病態にもなる。したがって,振動状態の制御は神経系にとって重要な意義がある。このような振動現象に対してオプトジェネティックス3,4)などの技術の出現により,従来の電気刺激などによる操作方法に比べ選択的な光操作が可能になってきたので,以下に検討したい。
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