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文献詳細

雑誌文献

生体の科学64巻2号

2013年04月発行

文献概要

特集 特殊な幹細胞としての骨格筋サテライト細胞

筋サテライト細胞の不均一性

著者: 小野悠介1

所属機関: 1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 幹細胞生物学研究分野

ページ範囲:P.154 - P.161

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 骨格筋は生体の中でも極めて可塑性に富んだ組織であり,過度の身体活動によって筋損傷しても数週間で修復・再生される。この筋修復・再生にはサテライト細胞と呼ばれる骨格筋の組織幹細胞が必須である。従来,サテライト細胞は全身を通して比較的均一な性質を持つと考えられてきた。しかし,近年の研究成果からサテライト細胞は骨格筋の部位によっては遺伝子支配的あるいは機能的に予想よりはるかに不均一であることが明らかになりつつあり,様々な筋疾患で観察される筋障害の部位特異性との関連が注目され始めた。一方,たとえ同一筋内であってもサテライト細胞は機能的に極めて不均一な集団であることもわかってきた。本稿では骨格筋間または同一筋内におけるサテライト細胞の不均一性について焦点を置き,分野の最新動向を概説する。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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