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文献詳細

雑誌文献

生体の科学64巻4号

2013年08月発行

文献概要

特集 予測と意思決定の神経科学

腹側淡蒼球と報酬予測

著者: 橘吉寿1 彦坂興秀12

所属機関: 1自然科学研究機構 生理学研究所 生体システム研究部門 2

ページ範囲:P.342 - P.347

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 われわれの行動の多くは,おいしい食物,金銭,名誉や達成感といった様々なレベルでの報酬の獲得を目指して営まれている。では,このような報酬に基づく行動制御を可能としている脳部位は一体どこなのであろうか? これまでの研究から,このような報酬に基づく行動意思決定には,大脳基底核が強く関与しうることが示唆されている。なかでも,今回,筆者らは大脳基底核の腹側淡蒼球に備わる報酬予測機能に注目した。本稿では腹側淡蒼球の解剖・生理を概説したうえで,腹側淡蒼球が担う報酬予測に基づいた行動(運動)制御機能について解説したい。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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