文献詳細
増大特集 細胞表面受容体
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カンナビノイド受容体の視覚による制御
著者: 米田泰輔1 畠義郎1
所属機関: 1鳥取大学大学院医学系研究科 機能再生医科学専攻 生体高次機能学部門
ページ範囲:P.400 - P.401
文献概要
内因性カンナビノイド(eCB)システムはポストシナプスからプレシナプスへと逆行性にシナプス伝達を抑制する調節系として知られおり,プレシナプスに存在するCB1が主な受容体として働く2)。eCBシステムはシナプス可塑性を含む多様な現象に関与し,発達期齧歯類のV1においては,CB1がⅡ/Ⅲ,Ⅴ層における興奮性シナプスでのシナプス長期抑圧(LTD)や,Ⅱ/Ⅲ層抑制性シナプスでのLTDへ寄与することが報告されている3,4)。LTDは眼優位可塑性と分子メカニズムを共有することが示唆されており,さらにCB1がⅡ/Ⅲ層の眼優位可塑性に必要であることも報告された1)。これら発達期可塑性への関与から,CB1発現は発達や視覚経験に伴い変化する可能性が考えられる。近年われわれの研究により,発達と視覚経験依存的なCB1発現制御機構が明らかになった5)。
参考文献
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