文献詳細
文献概要
増大特集 細胞表面受容体 )
分子シャペロンGRP78による黄体化ホルモン受容体発現調節
著者: 小暮佳代子1 中村和人1 峯岸敬1
所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科 産科婦人科学
ページ範囲:P.418 - P.419
文献購入ページに移動初めにLHRを恒常的に発現しているHEK293 cellに,GRP78をクローニングした発現ベクターをトランスフェクションすることにより,GRP78の発現量を変化させた。その結果,GRP78発現量が増すにつれてGRP78とLHRのアソシエーションが増加し,また,LHRの細胞内のタンパク量も増加した(図1A)。この現象はすべてのレセプターに当てはまるものではなく,FSHレセプターに対してはむしろ減弱させる結果となった(図1B)。さらにわれわれはGRP78による細胞内LHRタンパク発現の変化が細胞膜表面の機能的なLHRの発現につながることを確かめるために,ビオチン化の実験を行って確認した。
参考文献
掲載誌情報