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文献詳細

雑誌文献

生体の科学64巻5号

2013年10月発行

文献概要

増大特集 細胞表面受容体 )

プロテアーゼ活性化受容体PAR-2の局在と活性化

著者: 大島忠之1 単晶1 三輪洋人1

所属機関: 1兵庫医科大学 内科学 上部消化管科

ページ範囲:P.424 - P.425

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●PAR受容体

 Protease activated receptor(PAR)はGタンパク質共役7回膜貫通型受容体スーパーファミリーに属し,プロテアーゼによって特異的に活性化されるユニークな受容体として1991年に発見された1)。一般的に受容体は外因性のリガンドが結合することで活性化されるが,PARでは細胞外N末端がプロテアーゼにより特定部位で切断されることにより新たなN末端が露出し,このN末端が内因性のリガンドとしてその受容体の細胞外ドメインに結合することで活性化される(図1)。PARにはPAR1からPAR4までのサブタイプがあり,PAR1,PAR3,PAR4はトロンビンによって活性化される。一方,PAR2はトロンビンでは活性化されず,トリプシン,肥満細胞由来トリプターゼ,活性化好中球由来プロテアーゼ3,膜結合型セリンプロテアーゼ1などの内因性酵素によって活性化される。また,トリプシンはPAR2のみではなく,PAR4のアゴニストでもある。

参考文献

64:1057-1068, 1991
105:1934-1943, 2010
303:G1105-1112, 2012
127:883-891, 2004
7:821-826, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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