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文献詳細

雑誌文献

生体の科学64巻5号

2013年10月発行

文献概要

増大特集 細胞表面受容体 )

スフィンゴシン1-リン酸受容体シグナリング

著者: 北野将康1 関口昌弘1 佐野統1

所属機関: 1兵庫医科大学内科学 リウマチ膠原病科

ページ範囲:P.428 - P.429

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 スフィンゴシン1-リン酸(Sphingosine 1-phosphate;S1P)は脂質代謝の過程で産生されるリゾリン脂質性メディエーターの一つで,細胞内でセカンドメッセンジャーとして作用するほかに細胞膜表面のG蛋白質共役型受容体(GPCR)を介して種々の細胞での増殖,分化,遊走やアポトーシスなどの多彩な細胞応答を引き起こす。近年,S1PはS1P受容体を介して血管新生,腫瘍新生,自己免疫や炎症などの病態形成に密接に関与することが明らかにされている。本稿ではS1P/S1P受容体シグナルと自己免疫疾患である関節リウマチ(RA),シェーグレン症候群(SS)の病態における関与を中心に筆者らの研究成果をもとに概説する。

参考文献

294:1875-1878, 2001
54:742-753, 2006
419:154-159, 2012
180:1921-1928, 2008
160:5037-5044, 1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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