文献詳細
増大特集 細胞表面受容体
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ニューレグリン受容体(ERBB4)の異常と精神疾患
著者: 田渕克彦12
所属機関: 1信州大学医学部 分子細胞生理学講座 2独立行政法人科学技術振興機構さきがけ
ページ範囲:P.470 - P.471
文献概要
ErbBファミリータンパク質は,どのアイソフォーム同士の組み合わせでも二量体を形成できる。そのため,NRGと結合しないErbB1が,ErbB4とヘテロ二量体を形成することによって,NRGがErbB4を介してErbB1をリン酸化し,ErbB1のシグナルを誘発することができる。同様にEGFと結合しないErbB4も,ErbB1との結合を介してEGFによってシグナルを誘発される。ErbBタンパク質の発現量が上昇した場合,リガンド非依存的に二量体が形成され,自己リン酸化を引き起こすことが,一部の癌において知られている1,2)。
参考文献
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