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文献詳細

雑誌文献

生体の科学64巻5号

2013年10月発行

文献概要

増大特集 細胞表面受容体

インスリン受容体チロシンキナーゼドメインに変異を有するRabson-Mendenhall症候群の1例―遺伝子変異と治療反応性の考察

著者: 阿部裕樹1

所属機関: 1新潟市民病院 小児科

ページ範囲:P.486 - P.487

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 Rabson-Mendenhall症候群は1956年に報告されたインスリン受容体異常症の1型である1)。非常にまれな疾患であり,高度のインスリン抵抗性を呈し,ケトーシスにより早期に死亡することもまれではない。本症はインスリン受容体遺伝子(INSR)の変異が原因となって発症することが知られている。今回われわれはインスリン受容体βサブユニットのチロシンキナーゼドメインに新規変異を有するRabson-Mendenhall症候群の一例を経験し,recombinant human insulin like growth factor-I(rh-IGF-I)を用いて治療を行ったが,治療に対して抵抗性を示した。本症の治療への反応性につき自験例・文献を基に考察する。

参考文献

26:283-290, 1956
25:587-590, 2012
28:516-520, 1997
1:769-783, 2002
267:8383-8389, 1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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