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増大特集 細胞表面受容体
著者: 宮﨑真一郎1 今野弘之1
所属機関: 1浜松医科大学 外科学第二講座
ページ範囲:P.492 - P.493
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KITはc -kit 遺伝子にコードされる1回膜貫通型のtype Ⅲ受容体型チロシンキナーゼである。KITのリガンドはStem cell factor(SCF)であり,SCFとKITの結合によりKITのホモ二量体が形成され自己リン酸化が起こり,細胞増殖・生存にかかわるMAPK経路,PI3K-AKT経路,JAK-STAT経路などにシグナルが伝達される。生体内ではKITはメラニン細胞,肥満細胞,消化管ペースメーカーの役割を担うCajal介在細胞に発現している。c -kit 変異には機能獲得型変異と機能喪失型変異がある。前者ではKITの恒常的活性化が起こり,一部の黒色腫,肥満細胞症,消化管間質腫瘍(GIST)の原因となる。本稿ではc -kit 変異GISTについて概説する。
KITは
参考文献
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