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文献詳細

雑誌文献

生体の科学64巻5号

2013年10月発行

増大特集 細胞表面受容体

敗血症におけるTREM-1の発現

著者: 奥怜子12 織田成人1 中田孝明1 中西加寿也2

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 2成田赤十字病院 救急・集中治療科

ページ範囲:P.514 - P.515

文献概要

 敗血症は感染に起因する全身性炎症反応症候群(systemic inflammatory response syndrome;SIRS)であり,ICUにおける主要な死亡原因である。敗血症の病態には,感染に対し過剰に産生された炎症性サイトカインが深く関与する。

 近年,敗血症においてサイトカイン産生を増強させる因子の一つとしてtriggering receptor expressed on myeloid cells-1(TREM-1)が注目されている。TREM-1は好中球,単球やマクロファージなどの骨髄系細胞上に発現する細胞表面分子であり,細菌の存在下でその発現が増強し,toll-like receptors(TLRs)と相乗的に働き炎症性サイトカインの産生を著明に増加させ,感染に対する炎症反応を増幅する役割を担う。

参考文献

164:4991-4995, 2000
116:111-116, 2008
350:451-458, 2004
61:112-117, 2012
74:2823-2830, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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